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幸福実現党「新・日本国憲法」試案について

これはさすがにスルーできなかった。
今日の新聞朝刊に載っていた幸福実現党の新日本憲法試案。

まず、目を通して、思ったこと。
内容云々より、こういうものを大して頭を働かせずに受け入れさせてしまう、
洗脳作用が宗教にはあるため、政教分離を規定しているのでなかったかと
いろいろネットで調べて、そうでもないらしいことを知った。

日本の政教分離は神道と国家の分離のためにあり、
国家が積極的に特定の宗教を優遇することを禁じ、
また、宗教をもつものによる政治自体は否定しない。
その当然の帰結としての宗教政党を否定しない。

ふむふむ、勉強になりますな。

まぁ簡単な想像実験で、上記の政教分離原則だと
日本人の過半数近くが神道を信じるのであれば、
国家は神道によって運営されても問題はないわけだ。

確かに国民の過半数がそれをよしとするとき、
民主主義国家はそれをよしとすべきではある。
そのための憲法改正手続きであるし。

その認識の上で、国家が特定の宗教の信者を増やす行為は許されないと。
なるほど辻褄があう。よくできてますな。
わかった。まず幸福の科学なり、創価学会が政党をもつことは、これは否定されるべきではない。
これは認識を改めなければ。。。


試案なのであまり細かいところにケチをつけるなということだろうが、
少し実際の中身を見ていこうと思う。

第1条はちょっと日本語に違和感を感じる。ここが宗教っぽさか。
国民は世界平和へ積極的に努力しなければならない、という趣旨で
国民の義務として世界平和貢献義務といったもの。
逆説的に平和のためなら人殺しも容認されるというカルト的な怖さにあふれる条文。

第2条は宗教政党ならでは。宗教の押し付けはしません、
うちは理性的で安全な宗教です、他の新興宗教とは一緒にしないでください、
でも宗教は大事だよね、という一種の宣誓文。

第3条は日本を大統領制にするとのこと。
「大統領制」が何を指すかは次の条文を参考しろ、とのことらしいので飛ばす。

第4条は具体的な大統領の役割。
国家元首で、国防の責任者で、大臣の任命権があるとのこと。試案とはいえちょっと詰め込みすぎ?
国防への言及は以降も続いてる点がやはり気になる。国防について詳しくは次以降
また、行政を担当する機関の言及がなく、その割に「大臣」の存在が仮定されている。
おそらくアメリカの**長官の役割を大臣職が担い、行政全般の責任を大統領が受け持つイメージか。

第5条は国家防衛のためには軍隊がいるよね、というお話。
平和は力の上に成り立つという、一般の宗教像と逆の観念で、怖さがある。
また第1条との絡みで、やはり他人の不幸を顧みない独善的、帝国主義的な平和像を描いていると
思われる。

第6条第7条は大統領制度下での国会の立場。
国会は大統領の補佐機関で、大統領が気にしてない細かい法律はここで決めるとのこと。
もし大統領令と国会の定めた法律が矛盾した場合は最高裁長官がこれを仲介するらしいけど
そうなると三権分立の意味がないわな。
なんで単純にアメリカ式に国家の元首に拒否権を与えないんだ?
他国に不利になる法律が通されたときに首脳会談で「俺はやだって言ったんだけどね」とか言わせたいのかな。
謎。
明日から大統領令はすべての法律に優先し、最高裁長官による仲裁を認めないとかって
言い出したときに、どうするの?誰が大統領を止められるのかしら。
ファシズム万歳な国にしたいってことか。

第8条は最高裁長官の選出(?なんだこれ?)について
司法権にはいまより積極的に国民の意志を反映させたいらしいけど
裁判官が全国を行脚して「○○を最高裁判官へよろしくお願い致します。」なんて選挙活動するイメージか?
そうするとあれか、タレント裁判官とか出てきて、知名度で長官になれたりするわけだ。
あほらしい。

第9条は公務員の待遇(?憲法で言うことか?)と職務について
やばい、こっちのやる気がなくなってきたのと、まともに読む価値のない文章に付き合わされて
無駄な時間を使うのがあほらしくなってきた。頑張ろう。
とにかくこの条文はパス。

第10条は国民に与えられる権利について。
法律(大統領令をおそらく含む)に反しない範囲であらゆる自由を保障するとのことで
次々に生み出される国民の新しい自由についていちいち憲法に照らし合わせなくていいと言う点では
評価できるかもしれないが、なぜ憲法に国民の自由を書いたかを考えると
大統領令によって容易に自由が奪われ、それを否定する手段
(大統領の罷免や、違憲立法に関する条文はこの試案にない)がないのは問題がある。

第11条は国家の取るべき方向性として小さな政府と、参政権を保障すべきと。
もう、レベルの違う話題がいくつも1つの条文に書いてあって混乱するのだけど
そもそも大統領と国家は違うの?
小さな政府に反する大統領令を違憲立法、もしくは即時無効とかにできるの?

第12条はマスコミに権力の存在を認める条文。ある意味、斬新ではある。
マスコミって言葉がいかに、過去この教団が苦い経験をしたかを伺わせる。
ここ最近はマスコミより、ネットの情報を重視する人が増えてきてるなんては知らないんだろうね。
やばい、あほとしか思えなくなってきた。

第13条は地方分権を認めない、地方は中央の奴隷であるとのこと。
中央集権の限界が見え、機能不全に陥っている現状は地方分権で打破するのが
基本的な認識と思っているのですが。。。
俺なら全国民を奴隷にできるぜ、という強い意志が垣間見えます。

第14条は天皇制の維持と法律による制限と三権分立。
天皇制の維持をうたいながら結局は「俺は認めないよ」って大統領令を後でつくればいいとのこと。

第15条は旧憲法の廃止と憲法の改正手順について。
大統領の同意+総議員の過半数の提案(?)+国民投票。
過半数の提案ってあたりがよくわからなかった。日本語じゃないだろう、これ。
改正案を過半数で採択するのではなく?

第16条は憲法に規程されないことは法律で規定するとのこと。
これは実質的に何かを言ってるわけではないのでスルー。


こうして長々と見てみたけど、
大統領という一番偉い人がいるべき(権力に歯止めとなる機構はあまり要らない)
平和は軍隊によって得られるものである、
試案という面を差し引いても、理想論すぎるように感じました。
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